私が「KIMONO GIRL」に込めた気持ち

あちこちで告知しているのに、自分のブログでちゃんと告知していなかった…ことに気づく。

あらためてお知らせです。

 

12月4日 LAで着物ファッションショーをやることになりました。

タイトルは、

『KIMONO GIRL -Retro Pop x American Vintage』です。

企画・プロデュース・スタイリングまで、やるのは初めてのこと。

 

「どうして、このショーをやるの?」と聞かれると、「やりたかったから」以外に答えはないんですが(笑)、私が、このショーをやりたいと思った想いだけ書いてみたいと思います。

 

アメリカでは、もちろん着物は日本の伝統的な民族衣装で、その美しさには敬意がはらわれています。でも「え?これ日本って言っちゃっていいの?」というアジアンミックス的なものが存在したり(映画などでもありますよね?あぁ勘違いみたいな…残念な日本)、すでに着物の形をおさめていないものが着物というくくりになっていたりするのも事実です。「着物を世界中の人に知ってもらう」という意味では、いろんな入り口があっていいし、いろんな視点があっていいとも思います。それが表現だとも思うので。

 

ただ「私が日本でいいな…と思っていた着物」は、ここには存在しませんでした。つまり、私が本で紹介してきたような着物や今の日本でいう「ファッションとして可愛い着物」はありませんでした。そのことに正直、驚きましたし、少しショックでした。

 

ショーの話の前に、私にとっての着物について、お話したいと思います。あんまり、あらたまって書いたことがないけれど(見ればわかるので…)あらためて言うほどのことでもないですが、まぁ書いてみます。

 

私にとって着物は日常着です。日本では1年のほとんどを着物で過ごしてきたので、私にとってはジーンズの代わりに着るものです。雨の日だから、着るのをやめておこうと思うものでもありません。一方、最高のおしゃれ着でもあります。子供の入学式や卒業式では礼装ですし、パーティーではドレスと同じものです。私が今まで作ってきた本は、着物の先生になって「こうするのよ!」と教えるのではなく、1人の着物を着る側の人間として書くことにこだわってきました。着てるからこそわかることがたくさんありますし、今の時代に着るための工夫とか着方を見つけることができるし、私が着れるなら、誰でも着れるとも思っていたので、それを本では感じてもらいたかったのです。だから、着方とかルールとかではなく、一貫して「着物を着ることの楽しさ」を伝えたくて書いてきました。それが一番、たくさんの人に着物を着てもらえることに繋がると信じていたので。

 

いつも言うのですが、着物は「着る、物」と書いて着物です。しょせん着るもの、でも着物は着てあげて、なんぼです。着もせずに「昔のルール」を強要するのもナンセンス。冠婚葬祭、お茶・お華などの席以外は、あくまでもファッションです。なぜかというと、冠婚葬祭、お茶お華は、相手がいるからです。こういう席では相手を気遣うことは、洋服でも着物でも同じことです。でも、それ以外は着る物なのです。着物にも時代の移り変わりによってファッションとしての流行がちゃんとありましたし、昭和の着物本でさえ、今見ると斬新なものたくさんあります。

 

そんなことをいつも思っている私が、今度は本ではなくショーという形で見せられること、伝えられることは何だろうと考えた時、やっぱり一環して「着物の楽しさ」であることは変わりません。私はファッションデザイナーではないので、ただ着物を見せる…というのも、ちょっと違う気がして。

 

日本人が着物というものを日常着として着てきたファッションとしての楽しさ。限られた状況の中でも工夫する感性を持ち合わせた美的センス、外国から入ってくるものも受け入れ楽しんでしまう柔軟さ、懐の大きさ、着物の色柄の素晴らしさ、無限にある色柄を組み合わせの奥深さ…それには実は難しいうんちくは必要なく、見ればわかる世界だとも思うのです。「きれいなもの」「繊細な感覚」、現在の私たちが思う「可愛いもの」、そして、何をも楽しんでしまう日本人のパワーを、私なりにスタイリングして…アメリカの若い人たちに見てほしいな~と思いました。

 

うん…言葉にすると難しいことになってるな…。

いや、難しいことは何もなくて、見て「きれい、可愛い、そして楽しい」着物ショーをやりたいだけです(笑)。 

 

Royal/Tのカフェ
Royal/Tのカフェ

そう若い人たちに向けてというのは、私にとってポイントでした。

ファッションが好き、アートが好き、日本が好きな人たちに見てほしい。特別すごい美術館とか、大きなホールでやらなくても全然良くて、小さくても感度の高い若い人たちが集まる場所でやりたいと思っていました。だから、ジャパニーズポップアートのギャラリーなんです。今回、私が直感で「ここでやりたい!」と思ったRoyal/Tというギャラリーは、ギャラリーが多く集まるアートディストリクトにあります。オーナーはアメリカ人の女性で、ジャパニーズポップアートのコレクターです。奈良さんのオブジェがいつもあります。キティちゃんのイベントなどでは長打の列ができたそうです。そして、メイドカフェが常設されています。秋葉原みたいに「ご主人さま~」とは言いません。たぶん、メイドファッションや、そこにある日本独特の感性を好まれたんだろう…と私は思いました。ショップには、渋谷や原宿のストリートファッションの本が置いてあります。

 

今回のショーでは、アメリカンビンテージのレース、リボン、ブローチ、ヘッドドレスなど、スタイリングに使います。着物にしっくり合うんですよね。これが楽しくて。アメリカに来て、私がアメリカンビンテージの小物を着物に合わせてみた時、きっと大正から昭和の頃、西洋のものがたくさん日本に入ってきた時のとまどいとドキドキ感はいかばかりだったろう…と、ふと思ったのが、今回のショーの企画につながっています。決して、外から入ってきたものを拒むのではなく、アメリカから入ってきたものを取り入れる。日米の歴史的背景というよりは、その頃の1人の女の子が感じた西洋のものを手にした時の「ドキドキ感」。もちろん、裕福な家に限られたかもしれませんが、日本女性がおしゃれをすることに目覚めていった時代なんだと思います。驚かれると思いますが、私の母の若い頃、洋服がメジャーになった昭和でも、洋服で外出しても、家では着物に着替えていたんですよ。サザエさんの波平さんもいつもそうですよね(笑)。その洋服と着物の過渡期の感覚って、とてもおもしろいと思うのです。

 

話はそれましたが、私の使命は、当日のモデルさんをどこまで可愛くしてあげられるか…です。

いや、もう皆、何もしなくても可愛い子ですけどね~。私はもうおじさん化して、萌え萌えしています。

私たちのKIMONOGIRLはこちら → Models

選んだ着物でスタイリングを先にしてしまって、適当にモデルさんにどれかを着てもらう…という風にはしていません。そのモデルひとりひとりに似合いそうな着物も選んでスタイリングしていますし、日本から参加してくださるキーヘアメイクのDali Hair Designさんと相談しながら、そのひとりひとりのモデルさんのためにヘアメイクも考えています。演出もそれぞれの個性にあいそうな演出にしています。

 

その子が可愛く、美しくなってくれることが、着物も一番美しく見えることになるからです。

 

何より、着物を着た時の女の子たちの表情。ホントに着物の持つパワーを実感させられる日々です。着物ってすごいです。こんなに女の子をハッピーにするんですから。そんなハッピーな女の子を皆さんにも見ていただけたら、もう私は大満足です。

 

ということで、7月から準備を進めてきましたが、現在、モデルさんは16人。

モデルのほかに、プロジェクトマネージャー、ヘアメイク、着付け、フォトグラファー、映像、音楽、演出、照明、撮影、着付け、小物を作ってくれるジュエリーデザイナー、かんざし作家、Webやフライヤーを作ってくれるデザイナー、イラストレーター、翻訳、当日ボランティアスタッフも入れると…40人以上。スタッフはホントに優秀な人たちが集まってくれて準備してくれています。 →Production Team  (まだ全員載せられてませんが…スタッフは早くプロフィールを送ってくださいね~☆)

その他、日本で、LAで陰ながら応援してくれている友人知人、ショーを支えてくれるスポンサーさんやベンダーさん、ホントに感謝してもしきれません。ありがとうございます・

 

なんか…こうして文章で書くと…たいへんなことに思えてきました(笑)。やばい…大丈夫か。

とにかく、できることしかできないので、初めてのことばかりで、いろんな方に教えていただきながら、力を貸していただきながらですが、足りないなりにベストを尽くそうと思います。頭で描いている世界がどれだけ形になるかわかりませんが、スタッフを信じて、ショーまで1週間がんばります。

 

君野倫子

 

KIMONO GIRL -Retro Pop x American Vintage

 

Time:    December 4th, 2011

            Open 3:00pm  Show will start 6:30pm

Place:    Royal/T

             8910 Washington Blvd. Culver City, CA 90232

 

Contents:  Kimono Fashion Show

                Kimono display

                Several vendors will be there to showcase their merchandises and services.

                Special menu at Royal/T Cafe

 

Admission: Free




 

 



 

 

 

 

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コメント: 1
  • #1

    kaori (月曜日, 05 12月 2011 18:42)

    お疲れ様でした♪
    昨日は本当に夫婦共々楽しませていただきました。モデルさんたちのカワイイこと!着物とアメリカンビンテージ小物のマッチ!まさに大正ロマンでした~☆
    着物着てみたい着てみたいと思いながらも、ちょっと調べてみたところで出てくるたくさんのルール的なものを目にするうちに、着てみたいと思う前から既に断念してました。が、倫子さんの書かれていることを読んで目からウロコです。
    昨日お声を掛けたかったのですがとてもお忙しそうだったので遠くから眺めてました 笑 また、今回のようなイベントがあるといいなぁ・・・次、男性版があればうちの主人よろしくお願いします 笑

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